前立腺癌と告げられた時は、本当に根治できるのだろうかと不安でした。多くの治療法があり合併症も様々、しかも命がかかっている決断ですから治療法は簡単には決められません。現在、医師に普通に勧められるのは”ダヴィンチによる摘出”で、次に選ばれることが多いのは放射線や重粒子線などによる外照射治療です。これらはいずれも最先端のシステムだと医師に説明されると、多くの方が納得されるかもしれません。では、それらの最先端技術が完治という目標にもっとも近い位置にあるのかと言えば・・実はそうとも限らない。

これらの治療法に比べ、小線源治療は従来からある治療法の1つです。その適用は多くの病院では低リスク向け、あるいは”外照射併用でも中間リスクまでに適用”としています。これは小線源の積算線量が低く高リスクには対応できなかったことによるものですが、小線源治療自体は小さな放射線源を多数配置してターゲットを放射線のクラウドで包むことで理想的な線量分布が得られる方法であるため、手法によっては精度良く高線量を照射できる可能性があります。

この可能性に注目した一部の医療機関では、研究を重ね、局所に理想的な線量分布を与えることができるように線源の配置を最適化すること、医療機器の進歩で治療中リアルタイムに線量分布が表示できるようになったこと、症例を重ねることなどにより、高精度、高線量照射を安定して行えるようになった結果、高リスクに対しても非常に高いPSA非再発率を得ることができるようになりました。私達はこのような治療法が他の治療法を凌駕していると考え、その情報提供のため、このネットワークを運用しています。

ここでは、もと滋賀医大病院で治療をされていた▷ 岡本圭生医師の治療に関する情報、及び、その患者会のサイトなどが運用されておりますが、順次他の医療機関も紹介させていただく予定です。

滋賀医大付属病院の小線源治療
2020年現在、滋賀医大病院で行われている前立腺がんの小線源治療は、これまでの岡本医師の治療とは別の医療体制です、混同しないようにご注意ください。


小線源ネットに関するお問い合わせは: contact:syousengen.net