再発のない前立腺癌治療を目指す、ということ

初回の治療で前立腺がんの治療を終わらせたい、そのために局所再発ゼロを目指した治療に取り組んできました。もし、がんが再発すれば生命にもかかわることですから、それは患者の誰もが想像したくないことです。そこで再発させないためにはどうするか、その1つのアプローチとしては局所(前立腺)に高い線量の放射線を照射することです。これにより高い局所制御が得られる、つまり前立腺における再発を可能な限りなくすことができると考えています。

外照射併用小線源治療

高リスク前立腺癌は、従来の治療方法では再発率が高く難治性の癌と考えられてきました。こういった高リスク前立腺癌に対しては、小線源治療と外部照射を組み合わせた超高線量照射を行うことで、外部照射だけによる放射線治療に比較して遥かに高いエネルギーが照射できるため、より治癒率を高めることができると考えています。また、より高悪性度の腫瘍や病変が広範囲の場合には、さらにホルモン治療を計画的に追加したトリモダリティ治療を用いることがあります。
しかしホルモン療法は必須というわけではなく、進行の早い癌に対してはその進行を抑える効果が期待できる一方、さまざまな副作用のリスクが伴うため併用する場合でも短期間の使用に留めています。

小線源単独高線量治療

中間リスク前立腺癌に対しても、再発をおこさない治療を行うことがきわめて重要と考えられますが、病変が広範囲でなければ、ほとんどの患者さんに対してホルモン治療や外部照射の併用をおこなうことなく小線源単独で対応可能であると考えています。
一方、中間リスクでも高リスクに近いと考えられる症例では外部照射併用で治療をおこなう場合もありますが、その場合であってもホルモン療法を極力おこなわないという方針で治療しています。

ごあいさつ

前立腺がん患者とそのご家族にとっての切なる願いである、再発のない前立腺癌治療を目指し、これまで小線源療法に特化した治療を行ってきました。

"すべては前立腺がん患者さんとそのご家族のために” をミッションに掲げ、今後も前立腺癌小線源治療の適切な普及とそのための教育・研究・啓蒙活動をおこなっていきたいと考えております。このページが前立腺癌と診断されて小線源治療を希望される患者さんとご家族、またこの治療を適切に学びたいという医師や医療チームの一助になれば幸いです。

  岡本 圭生